意識障害の治療研究会として発足、日本意識障害学会。

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くも膜下出血後遷延性意識障害となり麻痺側の肩が開脱臼(亜脱臼?)しています、これは治療できないのでしょうか?

2014年 9月 28日

Question

くも膜下出血後遷延性意識障害となり、1年9ヶ月経過した65歳の主人のことについて質問します。麻痺側の肩が開脱臼(亜脱臼?)しています。これは治療できないのでしょうか。

Answer

肩関節は体の関節の中で最も可動範囲が大きく、複雑な構造をしています。上肢の麻痺が起こると(特に弛緩性麻痺では)肩関節を自分の筋肉で動かさなくなるため、筋肉が萎縮して、また周囲の靱帯が弱くなり、特に上半身を起こした姿勢では重力の影響で上腕の重みが肩関節を脱臼する方向に加わるので、自然に脱臼または亜脱臼が起こる場合が多く見られます。このような状態では筋が萎縮して、関節周囲の靱帯も伸びてしまい、また骨頭がぬけて空になった関節腔内に肉芽の様な組織が出来てきて、この状態を整復することは非常に困難になります。また一時的に整復ができても、再度脱臼を起こす場合が非常に多いです。このような状態になった場合重要なことはこれ以上状態を悪化させないことです。麻痺があってご自分で動かせなくても、ある程度の関節可動域を維持することは、着衣の着脱や体位変換の際、本人が痛みなどの苦痛をともなわないようにするために重要です。まず、日に何回が動く範囲で他動的に動かし、可動域を保つことが必要です。どのくらい動かしたらよいいかは、他動的に動かした時の抵抗、顔をしかめるなどの痛みの反応がでるか、などで判断しますが、可能なら理学療法士の指導をうけるのがよいと思います

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