意識障害の治療研究会として発足、日本意識障害学会。

お知らせ

気管カニュ-レが痰のためにしばしば狭窄して呼吸困難を起こすことが多く困っています

2014年 9月 28日

Question

アホ-ムに勤務している看護師です。入所中の42歳の男性の気管カニュ-レが痰のためにしばしば狭窄して呼吸困難を起こすことが多く困っています。この患者さんは痰の量が多く、粘性の強い方です。カニュ-レ内で痰が硬くなってしまい呼吸困難を起こすことがあり、内筒を外し洗浄できるということで、2重管(スピ-チ)のカニュ-レを使用していました。しばらくすると、カニュ-レのスリット部より肉芽が入り込んでしまい、内筒の出し入れの困難や出血、カニュ-レ交換の困難さが目立ってきてしまい、呼吸器科の医師のアドバイスもあり、現在は単管を使用しています。カニュ-レ交換時には、内部に痰のこびりつきが目立ち、日々の吸引などでも粘りの強いものがカテ-テルについたり、挿入のしにくさを感じることもあります。ケアの中では口腔ケアやNeb、湿度やホコリなど注意しながら行っています。カニュ-レ内部の洗浄法やたんの除去法など、アドバイスをお願いします。(看護だけでなく、介護からも出来る方法があればお願いします。)

Answer

痰の量が多く粘性が強いとのことですが、このようなケ-スではまず、痰の粘性を下げることが必要となります。基本は十分な水分の補給です。このようなケ-スでは水分を多く摂取すると痰が多くなるとの考えで水分制限をしている場合が時として見られますが、逆効果です。薬剤としては痰の排出を促進するためにムコフィリンなどの気道粘液溶解薬が処方される場合がありますが、残念ながら顕著な効果はないようです。気管カニュ-レの内面に乾燥した痰が固着するとのことですが、以下のような注意が必要です。気管カニュ-レには吸気と呼気が周期的に往復します。呼気の湿度はほぼ100%なので乾燥が起こるとすれば吸気の問題となります。吸気の加湿は重要です。茶こしにしめったガ-ゼを置くなどの方法はよく見られますが、その効果は不十分です。専用の加湿器を使うのが好ましいと思います。カニュ-レは多くの種類がありますが、主治医の先生と相談して痰の持続吸引が出来るポ-ト付きのカニュ-レ(サクションエイドなど)の使用を検討することも考えられます。内筒のない単管カニュ-レで内腔の清掃のために頻繁に着脱を繰り返すことは気切孔の損傷を起こしやすく、行うべきではないと考えます。内筒のある複管式のカニュ-レは発声練習のためのサイドポ-トがあるものがほとんどで、これに肉芽が入り込むことはよくおこります。コ-ケンネオブレス複管タイプの一部の製品のように側孔がないものもあるので、このような製品の使用を検討することも考えらますhttp://www.kokenmpc.co.jp/products/medical_plastics/tracheal_tube/neobreth_w/index.html

以上、看護師さんからのご質問なので、回答が少々理屈っぽかったかも知れませんが、参考にしていただければ幸いです。

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